Credo2

藤倉先生コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、ホスピタリティに関していくら初めに形が良いものを作っても、すぐ風化しやすいものですし、またスタッフ全員には徹底されないものだと思います。
だからこそ、クレドを作り上げるステップとそれを維持する教育やシステムがより重要と本で説明しているのだと思います。
そのようなリッツカールトンでも顧客とのトラブルは生じます。その時こそサービスを向上させるチャンスと考え、徹底的にステップを見直すのですね。
これは外国でももてはやされている「TOYOTA WAY」でも重視されている方法です。

「1行」でわかるトヨタ流

「1行」でわかるトヨタ流

さて"We are ladies and gentlemen serving ladies and gentlemen"
に戻って考えるときに、少しわき道してヒポクラテスの誓いから考えて見ます。

ヒポクラテスの誓いとは、直訳(ウィキペディアより)

医の神アポロンアスクレピオス、ヒギエイア、パナケイア、および全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。 この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また医の規則に則り誓約で結ばれている弟子たちに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。 依頼されても人を殺す薬を与えない。 同様に婦人を流産させる道具を与えない。 生涯を純粋と神聖とで貫き、医術を行う。、 膀胱結石に截石術を施行はせず、それを生業とする者に委せる。 どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、 女または男と情交を結ばない。 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。 この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう! しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。

よく読んでみると、やはりこれは医学集団への入門の誓いなのですね。
平等の原則、害をなさないこと、秘密の遵守などを明示した点では重要です。
しかしながらホスピタリティの宣言ではありません。


現在ホスピタリティで有名なMayo Clinicの宣言を見てみると、
Mayo's Mission
Mayo will provide the best care to every patient every day through integrated clinical practice, education and research.

Primary Value
The needs of the patient come first.
とあります。

でもこの宣言も"We are ladies and gentlemen serving ladies and gentlemen"
と立場が異なっているような気がします。